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2009年1月11日 (日)

写真提供のお願いと撮影時の注意

まだよくわかっていない日本国内でのナベヅルの移動経路や行動範囲を探るため、個体識別による調査を実施しています。
2008年12月1日~21日まで伊勢市にいたナベヅル11羽群のなかに、額(ひたい)の黒部分に一部白い部分があるナベヅルがいました。
2009年1月8日愛知県田原市で確認されたナベヅル11羽群のなかにその個体がいるかどうか、写真撮影した方がいらっしゃいましたら、画像の提供をぜひお願いします。
turu-ise-toyohama@nifmail.jp まで画像を添付して送信してください。
・メール件名 「頭に白」 ・お名前(ハンドルネーム可) ・撮影日時 ・撮影場所 の明記をメール本文にお願いします。

※画像は、ナベヅル保護のための活動をしている各地域の方々との情報交換に利用させていただきます。
そして改めて、写真撮影時の注意についてお願いです。

野鳥の写真撮影や観察をするときのマナーに関しては多くの方に理解があり、「近づきすぎない・騒がない」を守っています。
が、なかには、警戒心を抱かせて飛び立たせてしまうくらいの距離に近づく人がいるのが現状です。
伊勢市にナベヅル11羽群がいたときも、日に何人かがマナーを越えた行動をしていました。

日本に渡ってくるナベヅルのほとんどが鹿児島県出水市で越冬し、それ以外の地域での越冬が定着しない原因はそこにあるのかもしれません。
ツルがきた、珍しい、見たい、写真を撮りたい・・・その気持ちが、ナベヅルの警戒距離内につい立ち入ってしまう要因になっています。

ナベヅルの日本への飛来時期は狩猟解禁日(11月15日が基準)の前後となることが多く、ナベヅルが越冬地を定めようとする時期はハンターや猟犬がナベヅルの行動エリアに近づく時期です。
ハンターや猟犬がナベヅルにとって脅威であるのは事実ですが、もうひとつの脅威としてナベヅル・ウォッチングやマスコミ取材や野鳥写真マニアによる人的圧迫がより直接的にナベヅルを脅かしていると指摘する意見があります。

このブログを始めた当初、「ナベヅルは恐がりです」の記事(2008/12/12)のなかに「見張り役がじっとこちらを見つめているときは近づきすぎているときです」と書きました。
鹿児島県出水市での調査研究では、250m以内に人が接近すると警戒を始めるというデータがあるそうです。
250m以内には近づかないという数字的な注意とともに、じっとこちらを見て警戒していないかどうかの感覚的な注意にもぜひ配慮し、観察や写真撮影をしてほしいと思います。
個体識別のための写真提供のお願いをしていますが、けして無理な撮影はしないでください。
個体識別による移動経路調査も大切なことですが、それよりもナベヅルが安心してそこにいられるように願うことのほうがもっと大切です。
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